2022年5月に土地を購入して以来、これまで色々な工務店や設計事務所に相談・検討を重ねてきました。
そして前回書いたとおり、ようやく条件の合う有望な工務店さんと巡り会えたので、是非お会いして直接話を伺おうということになり、Kが7月下旬にシンガポールから一時帰国、再びふたりで八ヶ岳に出向くことになりました。
出発の日。酷暑が続いている東京の予想最高気温は37℃。。。
どれだけ八ヶ岳が涼しいかを比較するにはもってこいの気温とはいえ、それにしても暑すぎます。ほんとうに溶けそうです。
八ケ岳へ向かう中央道。土曜の朝はいつも混雑しておりこの日も八王子から相模湖付近は渋滞していましたが、今回は幸運にも早い段階で渋滞が解消され、概ね予定通り11時頃には八ヶ岳に到着しました。
購入後初の土地訪問
標高1140mの別荘地に着くと、まず草がぼうぼうに伸びていてびっくり。前回4月の景色とは全く違います。6月に土地の売主さんが業者に依頼して草刈りをしてくれていたんですが、7月下旬にはもうこの有様です。
そして気温は28℃!やはり高原は涼しい。これなら真夏でも窓を開けていればクーラー無しで過ごせそうです。
さて、この日はまず近隣に定住しているご近所さんにご挨拶に伺うことに。家を建て始めるのはまだまだ先ですが、今後事前に土を入れたり何かとご迷惑をおかけするだろうからということで3軒のお宅を訪問。
コ ロナ禍であることもあり、都会からの知らない輩の訪問は嫌がられるかなと心配しつつでしたが、みなさんとても気さくで親切な方ばかりでした。
僕らが検討している工務店のうちの一社で建てられた方はなんと家の中も見せてくれました。みなさん定住して3年~10年ほどの方たちで、とにかくゆっくりと八ヶ岳ライフを満喫しているようでした。
ひとまず挨拶回りも終わり、僕らが怪しい者ではないことが分かっていただき一安心です。
山口工務店モデルハウス
その後、今回お会いする最初の会社、山口工務店さんのモデルルームを訪問しました。
山口工務店は北杜市の工務店で、地元ではわりと誰もが知っている評判のよい工務店。前回も触れましたが、OMソーラーという太陽光熱を利用して建物基礎を温めさらに空気を循環させるシステムを採用しているところが特徴で、この工務店が建てる家のほとんどの屋根に集熱力を高めるガラスパネルが載っかっています。
この仕組みによって、不在時でも自動的に冬場は床下から家中を温め、夏場は積極的に換気して室温が上がるのを抑制してくれるのです。実際、モデルルーム訪問時の外気温は30℃を超えていたにも関わらず、室内は二階でも夏場特有の熱がこもった感じが全くせず居心地が良かったです。
さらに国産の無垢材にこだわり、極力地産地消の方針で建材を選んでいることから他の工務店や設計事務所から散々聞かされてきた急激な値上げがそれほど見られないことなどから第一候補とさせてもらっています。
ただ、彼らが建てる家の多くは和モダンテイストです。一方僕らは元々ログハウスを検討していたこともあり洋風志向。この方向性のギャップについては今後のプランニングでなんとか小さくしていきたいところです。
さて、モデルハウスを一通り見学した後はいよいよ商談です。山口社長から前回のZoom会議の後に送っておいたこちらの修正版プランと要望を反映させた間取りのご提案をいただきました。
そのプランはこれまで僕らが描いたてきた間取りを驚くほど忠実に再現し、一方で自分たちではうまく収めきれずに不満に思っていた箇所をものの見事に吸収してくれていました。
流石はプロですね。そしてプランの再現性について聞いてみると、僕らが試行錯誤の末辿り着いた間取りは非常によく考えられていてほぼそのまま採用できたとのこと。感無量です。
次にたった今説明してもらったプランをベースにした概算見積書の提示がありました。目に飛び込んできた数字は僕らの予算内にきれいに収められているではないですか!
「これはいける!」と確信した瞬間でした。
前回のホンカログハウスの間取りをベースにした粗概算では800万円の追加費用が計上されていた基礎工事費用でしたが、今回は客土支給の盛土(前回記事参照)と地盤改良をベースにしたベタ基礎施工で追加費用が200万円まで圧縮されていました。
予め地盤調査をしていたからこそ出てきた提案だったはずで、費用を惜しまず地盤調査を実施しておいて本当に良かった!
祝杯
モデルハウスをあとにした僕らは一旦宿にチェックイン。その後徒歩で僕らの土地に戻ってきました。そう、5月に登記が完了した時から決めていた祝杯をあげるためです。
東京から持ってきた折りたたみ椅子二脚とテーブル一脚という質素なパーティ会場でしたが、黄昏時の自分たちの土地で飲むスパークリングワインの味は格別で一生忘れることはないでしょう。
購入した土地で祝杯を上げるTとK |
イギリス・ヨークシャー地方「嵐が丘」の舞台にて − 1997年 25年前から二人は草原が好きだった!? |
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