今回の旅も今日が最終日。週末利用の弾丸帰国を果たしたKは明日再び海外へと戻っていきます。八ヶ岳にお別れをする前に、最後に朝の草原別荘地を訪れまた少し測量ごっこに興じました。

Kが調達した測量機で土地全体の高低差を測ったり、隣の家との距離を測ったり。何も建っていない僕らの土地を見るのはおそらく今日が最後だろう、ということでしっかりと目に焼き付けて別荘地をあとにしました。

初めてこの地を訪れた2022年の4月以来、7月、10月(Tのみ)、12月、そしてこの3月と繰り返し訪れて季節の移ろいとともに変わっていく別荘地の風景を確認してきました。

なかには複数年かけて年間を通じて気候や環境を確認してようやく納得の土地を見つけて土地購入を決める人もいるようです。それなりに高い買い物なのでそれはそれで正しいですね。

ただ一方で、コロナ禍もあり田舎暮らしや都会との二拠点生活が注目を浴びている昨今、素敵な土地や物件はもうそんなに残っていない印象もあり、あったとしてもすこぶる高かったりします。ということで、若干順序が逆な気もしますが、僕たちはこの土地の購入をほぼ即決したことは、一年を通じて訪れてみて僕たちの価値観にあった正しい選択であったと感じています。

このあとは一路東京に戻り、東京新宿にあるリクシルのショールームに行くことに。いったい何回ショールームに行けば気が済むんだよ言われそう(関西2か所、松本に続いて4か所目)ですが、玄関やポーチに敷くタイルの色の確認、そしてキッチンや洗面台につける装飾用の壁タイルの色や質感を確認するためです。
カタログやウェブでは実際の色や質感がよく分からないため、やはり実物を見て触るのが一番。そして案の定、カタログで見て想定していた色と実物の色はかなり違っていて、当初予定していたタイルとは別の色を選択することになりました。

まとまった時間が取れないとなかなかショールームに行けませんし、しかも大都市にある大きなショールームに行かないとお目当ての建材が置いていない場合もあります。そして東京や大阪のショールームともなると来場客がとても多く、そこにいるだけでかなり疲れてしまうシチュエーションもありますが、ここは端折ってはいけない大切なプロセスだと実感しました。

これまで僕らは様々なメーカーの床材やタイル、そして木製サッシのサンプル等を取寄せては色合わせなどを試行錯誤で行ってきましたが、実際にショールームで見てみることで最も好みに合う組み合わせを決めることができたと思っています。

ショールームにて玄関ドアと床タイルの色合わせの模様

LIXILのショールームのあと、多少の旅の疲れを感じながらも最後の力を振り絞って東京杉並にある照明機器メーカーのショールームを訪問しました。ここでは外壁に設置する予定のライトの確認です。

僕らは間接照明や調光式ライトをより好む傾向があり、工務店さんが用意してくれる照明ライトを是としておらず、それもあって照明機器を選ぶのにもそれなりに時間をかけています。

照明も凝りはじめると非常に種類が多く、メーカーも多いのでひとつを選ぶのはなかなか骨の折れる作業なのですが、実際の明るさや光の色も見てみないとわからないのでなるべショールームで確認しておいたほうが良いですね。

そして今回のショールーム巡りを以て、建具のリサーチは終了です。今後は見積もりや実施図の微調整に移ってゆき、いよいよ工務店さんとの本契約、4月の着工が目標です。

ちなみに、いつも旅のお供として頑張ってくれたTの愛車、フォルクスワーゲン・ビートルは今日で退役です。この一年八ヶ岳や周辺の山々を訪れ、FF車ではタイヤが空回りして登れない坂を何度か経験しみて、今後も季節や天気を気にせずに訪れるには四輪駆動の車が必須であると痛感しました。

そして来週新車が納車となる予定です。7年近く乗ったビートルにはとても愛着があり、正直言って別荘建築計画が始動するまでは乗りつぶすぐらいの気持ちでいたのですが、新車の納期はメーカーにもよるけど半年から1年以上というところが多いため、早めに買い替えることにしました。次回からは新しい車での八ヶ岳訪問となるのでそれも楽しみにしています。

愛車ビートルと車山高原(左から八ヶ岳、富士山、南アルプスを望む)