さて、無事本契約も終えて4月に入りました。値上がり前の建材発注のために図面と予算を固めるべく、怒涛のラストスパートをしていた3月とは打って変わり、途端にやることがなくなってしまいました。
現場では造成工事が始まっていて、このまま着々と工事が進んでいくのを見守るだけなのか…そう思うとこれまでの一年間ほぼ毎日何かしら設計関連で頭を捻っていた日々が既に懐かしくも思えます。
プランニングはひとまず終了ということで、気持ちを切り替えてこれからの事を考えていくことにしよう。今行われている造成工事が終わると、次に基礎工事、そして土台敷きから上棟へと進んでいきます。
現在のスケジュールだと、上棟がちょうど梅雨時期にかかりそうなので少し心配なんですが、工務店は抜かりなく晴れの日を狙って一気に組み上げてくれると信じたいところです。
ちなみに、Kは普段海外にいるため頻繁に現場を訪問することができません。そのためTに変わりに足繁く通ってもらうことにしているんですが、Kの次の帰国は上棟直後に再度弾丸日程で考えています。
とりわけ立派な上棟式というものは執り行うつもりはありませんが、ぜひお弁当を手配して日ごろ頑張っていただいている大工さんや現場監督さんを労わせていただきたいと考えています。
その次に帰国する必要のあるイベントとしては、木工事がある程度進んだあたりでの「内外装打合せ」になります。このタイミングで長らく懸案事項となっている内外装、とりわけ外壁の塗料を実際の建物を見ながら決定する必要があるのです。塗料については本当に長い間考えていて、以前のブログでも書いていますね。
#22 関西で内外装について考える②
関西の旅2日目の午前、Kの実家にて。僕らはなるべく洋風(北欧のコテージ風)の雰囲気を少なくとも外観については目指しています。なので外壁の全面を工務店標準工事のリシン吹付にはせず、南側と別荘地のアプローチからよく見える西側の明るい面は杉板を使った鎧張りで張ることを検討していて、その塗...
僕らがイメージしているのは下の写真(海外のサイトから拝借しました)のような鮮やかな赤色で、ログハウス界隈ではよく「スカンジナビアンレッド」と呼ばれている色です。
僕らの別荘は地元の工務店に建ててもらうごく普通の軸組工法の建物なんですが、もともとログハウスを考えていただけに、なるべく洋風な外観にしたいのです。
草原別荘地を下から上ってきて最初に目に入るであろう建物の西南壁面の二面に杉板の鎧貼りを施し、その杉板をこのような赤色に塗りたいと考えています。(ちなみに残り二面はリシン吹付けにして見る方向によって建物の印象を変える計画です)
前述の過去の記事にもあるとおり、はじめに試したのはキシラデコールの「マホガニ」とノンロットの「マホガニーレッド」でしたが、どちらも木材の保護剤という位置づけの塗料なので着色はソリッドではなくどうしても木目が透けて見えてしまうんですね。
そして二つともサラサラな塗料なので、塗料が定着しにくい杉板のプレーナー(ツルツル)面には適しておらず、おのずとラフソーン(鋸目仕上げ・ザラザラ)面への塗布となってしまいます。
そうすると塗っても塗っても染み込んでいってしまうので使用する塗料の量も増大し、ノンロットの場合は3度塗りしてようやく期待に近い色になったくらいです。そしてラフソーン面を外側にすると仕上がりの質感はどうしてもDIYの物置小屋のようなちょっとチープな感が否めないものでした。
右半分がノンロット三度塗り |
前回は見積書をFIXするために仕方なくこのノンロットの三度塗り仕様で一旦は収めたのですが、時間のできた今、ふたたび外壁塗料のリサーチを行うことにしました。<つづく>
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