ゴールデンウィーク後半。コロナ明けで旅行需要が復活しているこの頃。激しい渋滞が予想されていた5月3日、4日は避け、多少渋滞が緩和されていそうな5日に八ヶ岳南麓の草原別荘地に工事状況をチェックするために訪れました。K不在の今回、Tは彼女のAさんを連れての訪問となりました。
4月上旬に着工したといっても、じつは土台となる土が全然足りていないという判断となったため、4月は盛り土を250立米ほど追加で入れる作業を実施していました。
すでに250立米入っているところに更に同量の土が入るため合計で500立米入ったことになります。はたして現地はどんな景色になっているのだろうかと期待と不安が入り混じりながら八ヶ岳を目指しました。
幸いにも予想通り5日の渋滞は通常の週末とさほど変わらない程度。八王子から相模湖付近まで15キロ程度ノロノロ運転した後は快調そのもので出発から3時間程度で到着しました。
造成工事が行われた土地 |
今回、盛土の様子を確認することに加えてもう一つ別の目的があってやってきました。それは土地の南側に広がる「庭」― 建物の南側におよそ200坪ぐらいはあるでしょうか、その庭の在り方について検討するためにやってきました。
建物の全容が見えてきてから具体的な植栽を決めてもいいのですが、樹種によっては早めに植木屋さんに準備して貰う必要もあるかもしれません。今回まずはいくつか実験用の植物を持参したのでそれを植えてみようと思います。
造園にあたりこの土地には二つ大きな問題があります。一つは雑草(ススキ)が生え放題ということ。ススキも数本であれば秋の月夜には雰囲気を醸し出すかもしれませんが、今の状態はとにかくだらしなく生え放題といった感じです。
あともう一つは、鹿やイノシシといった動物が夜間から早朝にかけて出没する土地なので、動物に食べられるような植物は植えることができないという点です。同じ理由で常緑樹をフェンス代わりに植えることもできません。冬場に餌を求めて山から下りてきた鹿にすべて食い荒らされてしまうらしいのです。
ということで、まずは工事の邪魔にならない土地の南端の3メートル四方を耕して開墾することにしました。地中深く根を這わせているススキを伐根して、香りが強くて鹿が食べないといわれているハーブを植えてみます。
そしてしばらく放置してみて育成状況を確認し、ふだん人のいない別荘の庭に植えるのに適した植物かを検証してみることにします。
耕すための大型ショベル2本はAさんの実家からお借りして持ってきました。Tはハーブに関してまったく知識がないので、植物好きの彼女の知識がとても心強い。ススキの根っこは本当に強く、そう簡単には土から離れてくれません。1本のショベルは伐根作業開始してさっそく大破しました…
土地の南端を耕して試験的にハーブを植えてみた |
これは一人では本当に骨や心が折れる作業です。まだ初夏にもなっていないゴールデンウィークとは言え、そして高原の涼しい気候ではあるものの、この日はなかなかの炎天下ぶり。
大汗をかきながらなんとか2.5m四方ぐらいは耕すことができました。今回はタイムとディルいうハーブを植えて作業を完了しました。また3週間後ぐらいに来る予定なので、どうなっているか楽しみです。
次は都内マンションで養生中の芝生を持ってきて植えてみるつもりです。ただ、今回別荘地のご近所さんから紹介された造園屋さんに寄って話を聞いてみたところ、芝生はとても手入れに手間がかかるとのこと。たしかにそんな話を聞いたことはあります。
定住でもない限り絶対にお勧めはできず、特に盛土にはグランドカバーとして根っこを這わせることができるような別の植物が良いのでは?とアドバイスをいただきました。
造成工事は一通り終わっていたが… |
さて、肝心の盛土ですが、南側のあまりの崖っぷりに少々、いやかなりびっくりしました。土を盛る前はそれほどまでに傾斜しているようには見えていなかったのですが、盛り土して水平を取ると相当傾斜している土地だったということがよく分かります。大雨でも降ったら崩れてきやしないかと心配になるレベルです…。
土地購入時に実施した地盤調査によると、盛土前のこの土地はある程度硬い地盤で、地表1m下から直接基礎での施工が可能だと判定されていました。ただ盛土を行ったため地盤改良工事(約130万円)を予定しています。
その工事ですが、HySPEED工法と呼ばれる、ドリルで400mm径の穴を支持層まで数メートル掘り、その穴に砕石を流し込んで突き固めることによって柱状改良を施す工事になります。
僕らの建物の場合は基礎のアウトラインに沿って38本パイルを施工する予定なのですが、それはあくまでも建物とウッドデッキの部分だけで、盛土の法面部分は何ら補強はされません。
では土留工事かというと、それはそれで更に工費が嵩むためそこまで大掛かりにもしたくありません。工務店が必要と思っていない工事まで進言できませんので、ここはやはり前述の植木屋さんのアドバイス通り根を深く張る植物によるグランドカバーで斜面を固めるしかなさそうです。
後日、この点について工務店にアドバイスを求めたところ、盛土を多く盛りすぎている東南側から土を持ってきて南側の斜面をもう少し緩やかにするつもりとの事でした。うーむ...はたしてそれで十分なんでしょうか? ただ、今は工務店を信じて進めるしかありません。
二度目の盛土をされて目線が高くなった敷地から南側を望む |
0 コメント