別荘を設計するにあたり、随分と悩んだものの一つにサウナがあります。とりわけ T が大のサウナ好きで、自宅にはない非日常性を求めるのならやはり外せないアイテムなんです。
草原別荘地に購入した土地に立った時の開放感、高原の爽やかな風、そして夕暮れ時のヒグラシの長閑な鳴き声を聞くと、嫌でもサウナのあるイメージが湧いてきます。
そういうわけで初期のプランニング時から間取り図面のユーティリティエリアに長らく鎮座していたのが家庭用サウナでした。
これまでに検討した家庭用サウナをいくつか紹介しておきます。
ハルビア
ハルビア日本公式サイト【HARVIA】
サウナヒーター世界シェアNo1 ハルビアの日本公式サイトです。
サウナヒーターでよく見かけるロゴのメーカーですが、家庭用サウナのラインアップもセンスが良くスタイリッシュさを求める層に好まれそうです。ここは埋込式はなくスタンドアロン型(置くタイプ)のみのラインアップのようです。
ハルビア家庭用サウナ 〜 HARVIAのHPより |
22年夏に一度ハルビアのショールームを訪れてみました。ショールームの運営会社はまだ代理店歴が浅くそれほど知識が豊富というわけではなかったのが残念でしたが、実際の商品に触れられたのはとても良かったです。
当時ハルビアで考えていたのは最廉価のSTANDARDシリーズ。図面だけで考えるとS1515が良さそうだったのですが、実際にショールームで座ってみると大人二人では狭い印象があり、どうせ一人で使用するなら最小のS1212サイズだな、ということでこちらで見積を依頼しました。
ハルビア STANDARD S1515サイズ |
S1212とS1515は両方とも人気モデルで在庫が豊富にあるため2週間で納品可能(2022年8月時点)とのことでした。ただ見積書を見てビックリ。本体以外に運搬費・取付工事費、その他諸経費が盛られていて本体以外に追加で70万円+消費税という具合でした。
HARVIAアウトドアサウナ バレルモデル |
ちなみに、ハルビアにはアウトドアサウナのラインアップも用意されていて、これまた良い感じなのですが、お値段の方も同様に良い感じ(本体だけで200万円コース)で…。
メトス
株式会社メトス(METOS) | 暖炉・薪ストーブ サウナ 介護浴槽
人の心と体をあたためる メトスでは、暖炉・薪ストーブ、サウナ、浴槽、介護浴槽などの開発・輸入・販売・施工を行っています。
次に気になったのは、家庭用サウナを販売している会社の中でも常識的なプライシング、かつセンスも良いバランスの取れた商品を扱っているメトスでした。
デザインはハルビアに少し及ばない感じですが、こちらはスタンドアロンに加えて家の壁に埋め込むビルトインモデルも用意されています。
METOS家庭用サウナ 「CLIMA」モデル 〜 METOSサイトより |
メトスは山梨県に代理店があったので、早速クリマ一人用モデルで見積もり依頼。こちらは本体価格が135万円(22年8月時点)に諸経費が40万円+消費税でした。
ただしここから結構なお値引きがあったので最終の見積額はグンと下がってとても魅力的でした。
ちなみに薪ストーブと同時購入すると更に値引きがあるということでした。一点だけ難点をあげると、納期が「受注後12ヶ月以上」となっていた点です。2022年8月時点の情報なので最新の状況は個別に確認をお願いします。
フィンランドサウナジャパン
家庭用サウナ | フィンランドサウナジャパン
ご自宅でサウナ を楽しむことができます。もちろんストーブに水をかけてロウリュを楽しむことも。広さも幅広くご用意しております。家庭用サウナでも業務用にひけをとりません。
最後にご紹介するのがフィンランドサウナジャパン。ここのHPはお世辞にも洗練されているとは言い難いのですが、施工事例の写真が豊富に掲載されているのと、サウナの幅・奥行きをそれぞれ15cm刻みで指定できる小回りの良さが他社とは一線を画しています。
例えばコントローラーも、ハルビアやメトスは小さくデジタル表示されるんですが、フィンランドサウナはとても大きなアナログメーター付きのコントローラーなんです。なぜここまで大きな必要があるのか・・・
ただ、コントローラーをうまく壁に埋め込んでしまえばそれほど気にならないかもしれません。それよりも、自宅の設計と同時にビルトインサウナで一体感を出したいと思っている人には15cm単位で幅・奥行きを指定できるこのメーカーのポイントは大きいかもしれませんね。
デジタル表示と混在するアナログ計 〜 フィンランドサウナジャパンHPより |
僕たちの出した結論
このように僕たちはとても時間をかけて別荘に設置するホームサウナを検討してきたのですが、最終的に見送ることにしました。
一番の理由としては優先度と費用の兼ね合いがあげられます。さらに屋内に高温の熱源を設置すること、埋込み型にした時の将来のメンテ性に少し不安があったことも要因にあげられますね。
では完全に諦めたのかと言うとそうではなく、視点を変え建物完成後に屋外に専用の小屋を置くことにしました。
将来イメージ:脱衣所の勝手口からサウナ小屋へ |
土地は有り余っているのでスペースは全く問題ありません。そこで将来のサウナ動線を確保するため脱衣所から直接外に出られる勝手口を付けることにした。
もちろん勝手口付近に屋外電源と水道栓も抜かりなく設置してあります。ハルビアのバレル型サウナのような小屋を自分たちで建てて、そこに電気式ではなくサウナ用の薪ストーブを入れてもいいかもしれません。
HELSINKI
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こういうハルビア製の薪ストーブが付いてくるDIY商品もあるようです。サウナ小屋の前に岩風呂を造るのも面白いかもしれませんね。考えるだけでワクワクしてきます!
サウナについては、時間をかけてゆっくり検討していきたいと思います。
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