僕らのダブリン・イングランドでの青春時代はまだインターネットが普及していなくて、若者の娯楽といえば映画、パブ、そしてプール(ビリヤード)くらいでした。
特にプールは台がパブに併設されたりしていたのでとても身近な娯楽で、頻繁に通っては腕を磨いて二人で競い合っていました。まさに青春の1ページですね。
Yorks Hill Fair ふたたび
Yorks Hill Fairサイトは、元々このブログの共同筆者であるTとKが共に当時の留学先のUKの田舎町を紹介するサイトとして1997年に立ち上げたホームページです。ここではYorks Hill Fairが立ち上がった経緯、そして四半世紀の時を経て今回八ヶ岳の拠点建築記として...
さて、別荘のプランニング中は当然イエナカの娯楽についても考えます。天気さえ良ければ、当分の間(少なくとも竣工後5年ほど?)は造園やサウナ小屋の整備などで忙しいに違いない。冬場もほとんど雪が積もらない南麓では家の中に閉じ込められることもほぼなさそうです。
ただし、雨になると話は別。もちろん雨でも外でくつろげるようセカンドリビングとして10坪を超える広さのウッドデッキを敷いてその上に深い軒を被せる予定ですが、それでも昼間っからお酒ばかり飲むわけにもいきません (笑)
では何をするかと考えた時、別荘に求める非日常性の観点から、やはりプールテーブルを置く案が見えてくるんですよね。ただプールテーブルは大きい。しかも、ただテーブルが置けるだけではダメなんです。テーブルのどの位置から打ってもキューが後ろの障害物に当たらないスペースが必要になります。
そこでリサーチをしてみたところ、ニューアートさんのサイトに非常にわかりやすく説明されていたので画像をお借りしました。
ビリヤードの専門店【ニューアート Billiards】
ビリヤード用品の専門店「ニューアート」はビリヤード台から小物にいたるまでビリヤード用品を幅広く取り扱っております。
9ft.テーブルの場合の必要スペース 〜 ニューアートさんのHPより |
一般的なビリヤード台は9フィート台で、そこで通常キュー(147cm)でプレーすることを想定すると、周りに更に150cmのスペースが必要になるようです。そうすると全体で 590x460cm のスペースが必要になってきます。この広さは約16畳半の部屋の大きさに匹敵します。
僕らの別荘のLDKは約27畳あるので畳数だけで言えば余裕で入りそうなんですが、部屋の奥行きが壁芯で409.5cmしかないので、クッション(テーブル枠の際)に近い位置の球を打つ際に恐らくキューのお尻が壁に当たってしまいそうです。
ちなみに、9フィート台を入れられるように部屋の奥行きをもう半間(910mm)広げる案を工務店に提案したことがあるのですが、そうすると無垢材の梁を渡せなくなり集成材になると言われ渋々諦めた経緯があります
そうなると、置くテーブルのサイズとキューの長さを短くせざるを得ません。ニューアートさんのページが非常にうまくまとめられているので再度お借りしました。
別荘のLDKにはもちろんキッチンがあり、ソファーや薪ストーブもあります。ビリヤード台だけを主役にするわけにはいきません。しかもダイニングテーブルとは別にビリヤード台を置くスペースはさすがにありませんので、プレーしない時には天板を被せてダイニングテーブルになるような商品を探す必要がありそうです。
上の図から、僕らの別荘に置けるサイズは7フィート台と「短めのキュー」の組み合わせが良さそうだとわかります。
そこでニューアートさんのHPでそのような条件に合う台を探してみました。
Fusion tables 7ft(フュージョンテーブル)
Fusion tables 7ft(フュージョンテーブル)
これなんかはモダンで良さそうなんですが、値段の記載が無いため問い合わせをする必要があります。ただ、海外の通販で見る限り150万円以上はしそうな代物です。。さすがに安くはないですね。
ただデザインがとても洗練されていて、下のビデオにあるように天板を被せればそのままダイニングテーブルとして使える商品です。いいですね〜
ただデザインがとても洗練されていて、下のビデオにあるように天板を被せればそのままダイニングテーブルとして使える商品です。いいですね〜
ちなみに、ビリヤードテーブルは7フィート台でも一脚300kg近くの重さがあるんです。何がそれほど重いのかと言うと、「スレート」と呼ばれる石板が重いんですね。3〜4cmほどの厚さの石板がラシャ(布)の下に隠れているんですが、このおかげで球がまっすぐに走るんです。
見た目普通のビリヤード台でも値段が10万〜20万円程度で販売されているのものは、たいてい石板の代わりに木製合板が入っていることが多いです。合板の場合は表面を完全にフラットにすることは難しいらしく、また自重でたわんでしまうため、石板に比してとうぜん球の直進性に大きな違いが出てくるんだそうです。
このあたりは何を優先するかで検討対象が変わってきそうですね。僕らの場合どうせ買うなら中途半端にお金を出すのではなくある程度たのしく遊べる物が欲しいですね。打つ度に球が曲がってしまうとプレイ熱が冷めてしまいそうです。かと言って、ビリヤード台に100万とか200万円出すほど贅沢ができるご身分でもありません。
これまで色々リサーチしてきましたが、今のところ以下のの商品を第一候補に検討しています。石板を使っていますが、おそらく生産は中国でしょう。有名メーカーではないので価格もある程度こなれています。
JBS Dinning Pool Table 01 ビリヤードテーブル 〜 セントラルHPより |
最後に、ダイニングテーブルを兼ねるビリヤード台については一つ深刻な問題が生じることにも言及して置く必要があります。
日本の標準的なダイニングテーブルの高さは700−720mmと言われているのですが、例えば上のビリヤードテーブルの高さは天板を含めると850mmになります。この高さで食事をするとかなり違和感を覚えるでしょう。
高価なモダンプールテーブルの中にはプレイ時とダイニング時でそれぞれワンボタンで高さを変えられるものもあったりするのですが、廉価帯商品にはもちろんそういった機能はありません。
高さ問題についてこちらのお店に一度問い合わせしたことがあるのですが、ここでは木製脚の商品については脚を少し短く切るサービスをしてくれるとのことでした。
では何センチが妥当なのかという問題は残りますが、なんとか夢を実現する道筋はつけられそうです。
プールテーブルについては進捗があり次第また記事にしたいと思います。
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