別荘上棟の翌日、Kが関西の実家に電車で戻るので塩尻までドライブです。天気も良いしせっかくなのでいつものルートで霧ヶ峰方面を目指します。前回訪れたのはまだ雪の残る3月、地鎮祭の時でした。
出発前にもう一度建築現場を訪れると、近くで刈払機で草刈りをしている人がいたので話しかけてみました。その方はこの草原別荘地を開発販売している会社の社長から請け負って管理地の雑草を定期的に刈っているとのことです。

そこで僕らの土地も刈ってもらえないか交渉してみることに。昨年は前述の社長経由で頼んでいたのですが、結局同じ方に指示が行くのであれば直接交渉したほうが早い。すると、それなら同じ別荘地に定住しているHさんが適任だろうと、その場で電話してくれることに。

なかなか電話に出ないなぁ、と呟いていると後ろから軽トラがやってきて奇遇にもHさんの登場です。さっそく事情を説明して相談したところ二つ返事で快諾してもらえました。

2ヶ月に一度くらいのペースで十分なので今後適宜刈って作業にかかった時間を記録しておくので秋頃に精算でいいよ、とのこと。昨年は坪単価でしたがおそらく同じくらいなのであえて料金を聞くという野暮なことはやめておきました。

これで刈込鋏での手作業から解放されます。地中に埋まっているススキの頑健な根をどうやって抜根するかという課題は残りますが、今以上に根は張らなくなるので十分な進歩ですね。

さらに、実は1週間後に上棟式があると話すと、それならきれいな方がいいので来週までに作業をしてくれることに。いや〜ありがたい。建物は未完成ですがこうやって少しずつ別荘地内の方と繋がりができていくのは嬉しいものですね。

別荘敷地内のススキが伸び放題。手前は手で刈った箇所

さて、霧ヶ峰高原へ向けて出発です。今年5月に大きな山火事があり霧ヶ峰高原の黒焦げの映像を見て大変ショックを受けたのですが、あれから約2ヶ月、現地はどうなっているでしょうか。

別荘地を出発して鉢巻道路から八ヶ岳エコーライン、そして国道152号経由で白樺湖まできたらそこからビーナスラインで山を登ります。

一見変化は見られず、どこが火事だったんだろうかと思いながら霧ヶ峰富士見展望まできて車を降りてみました。TVニュースの映像ではこの近くまで火の手が迫っていたはずです。

よく見ると所々焼け焦げた茎が見える

降りてすぐに焦げ臭さに気づきます。駐車場から遊歩道に下りてよく見ると緑の隙間に焦げた茎が見えます。やはりこの一帯が燃えたんですね。

でも自然の再生力というのは本当にすごいです。遠目で見ると緑一色で少し前に山火事があったとは思えないほど緑を取り戻しつつありました。

左:22年8月上旬 |右:23年6月下旬

昨年の写真と見比べてみます。今年の写真はまだ初夏のものなので完全な比較とはなりませんが、緑はほとんど遜色ない程度まで戻っています。

ただ、木立をよく見ると以前よりも枝ぶりが梳けていてボリュームがありません。実際、遠目でも木立の足元が黒焦げで低い位置の枝葉は燃えてしまったことがはっきりと見て取れました。草花だけでなく木々たちにも頑張って乗り越えてもらいたいものです。

その後、霧ヶ峰車山肩のビーナスの丘にも立ち寄りました。ここも僕らの定番コースです。

レンゲツツジの咲くビーナスの丘

訪れたときはちょうどレンゲツツジが咲き誇っていました。緑の絨毯にオレンジ色のアクセントが目を引きます。ここはいつ来ても四季折々の表情で迎えてくれて心が洗われます。拠点が完成したら、いつか時間をかけてトレッキングしてみたいです。

最後は、いつものスポットで車の記念撮影。前回訪れた時はTの愛車はまだビートルでしたが今年四駆に乗り換えました。


このあと塩尻駅でKは下車して列車で一路関西へ。Tは東京へ向けて車を走らせました。1週間後に上棟会のために再び八ヶ岳に集合です。