上棟式当日、天候は晴れ。午前中は定宿でのんびり過ごしたあと、小淵沢駅前にある丸政さんに注文しておいたお弁当を取りに行ってから正午前に現地入りしました。

周りを覆っていたブルーシートが外されて工務店のシートが掛かっています。そしてこの午前中の作業で壁が増えていて、より家っぽくなっていました。


屋内に入ると合板を加工した即席の祭壇?がこしらえられています。僕たちの希望で、式はフォーマルなものではなく棟梁が取り仕切るものにしていただきました。

通常上棟式は上棟してから2−3週間後に行うそうですが、今回はKの一時帰国滞在スケジュールの関係で上棟から9日目での上棟式になりました。


さあいよいよ上棟式です。棟梁の仕切りで始まり、塩とお神酒を建物の4隅にまいていきます。柱や床合板を濡らしてしまうことに若干の抵抗感をいだきながらも言われるがままに粛々と進めます。


そして式の締めはお神酒シャワー。一人ずつ交代で立つと梁に上った棟梁がお神酒を三度頭に振り掛けてくれます。棟梁はこの地方のしきたりとか言っていましたが、工務店の人たちは笑っていたのできっと棟梁独自の余興だったのではないでしょうか…?


式が無事終わるとこれまた合板で即席で準備されたテーブルでお弁当をいただきながら懇親会に入ります。今回は工務店の社長と現場監督、棟梁と大工さん、それから電気と水道屋さんの計6名が参加してくださいました。


TとKがそれぞれ挨拶を行い、94年にアイルランド・ダブリンで知り合ってから今回一緒に別荘建築に至るまでの話をさせてもらいました。

別荘を男同士が共同で建築するのは珍しいケースのようで、工務店の社長はてっきり二人は同じ会社の同僚かなにかで、ビジネスで貸し出す家として建築しているのかと思っていたようです。ただの親友同士なんです、と答えると皆一様にへぇ〜という表情でした。

そしてKが住んでいるシンガポールに棟梁が旅行で行ったことがあるということで、マーライオンや気候・文化の話まで、ざっくばらんに雑談をして時間は過ぎてゆき、無事お開きとなりました。


その後、電気配線が少し複雑なので電気屋さんと図面と現場を見ながら打ち合わせに移りました。たしかにうちは調光式スイッチと3路配線を多様していて、梁上に置く間接照明や人感センサーもいくつか入れているので図面だけだと分かりにくいかもしれません。

小一時間打ち合わせをして本日の予定はすべて終了です。このあとKがまた特急しなの号で関西へ戻るため、Tに塩尻まで送ってもらいそこで今回の二週連続の八ヶ岳旅行の全行程が終了しました。今回もとても思い出に残る訪問となりました!

次回二人が合流するのは8月下旬、その際に内外装の詳細な打ち合わせを工務店と行う予定です。いよいよ懸案となっている外壁や内装の塗装色を決定していきます。