6月中旬に別荘地を訪れるとほぼ基礎工事が完了していました。前回の板枠と骨組みだけの状態から工事が進みコンクリートが立ち上がっています。
前回と比して南東側にあった土の山がごっそり削られその分傾斜が緩やかになっています。削り取った土は凍結深度をクリアするために地盤全体をかさ上げするのに使われたのでしょう。
#45 凍結深度と基礎
請負契約後の4月上旬から6月中旬にかけて造成、地盤改良、そして基礎工事が行われましdた。造成工事については第35回で触れています。 #35 契約後初の別荘地訪問 ゴールデンウィーク後半。コロナ明けで旅行需要が復活しているこの頃。激しい渋滞が予想されていた5月3日、4日は避け、多...
確かに、前回の骨組みだけの時は高く見えた基礎の立ち上がりが今回は低く見えます。ただ、設計図面では基礎の立ち上がりは地盤面から400㎜のはずですが、それ以上あるように見えます。あれ?ということは基礎の潜り方が足りない?凍結深度は大丈夫か?
かなり焦ったのですが、これについて後日現場監督に確認したところ、建物完成後の外構工事をする際に建物外周部に砂利を撒くとのことで、その分の余白を少し残しているとのことでした。良かった…。
基礎内側。部屋の境界線に大きな開口部があります |
基礎の内側を見てみましょう。建物の輪郭がよく分かります。地縄を張った状態ではいまいちピンと来ませんでしたが、こうやって基礎が立ち上がってくるとかなり実感がわいてきます。
部屋の境界線もぼんやりと見えてきますが、なぜか部屋間の仕切りの開口部が大きいですね。これはこの家がOMソーラーを導入しているからです。OMソーラーについては下記記事の中で説明しています。
#14 光明⁉
2022年5月の土地購入以来、ウッドショックをはじめ、シリコンショックや東欧有事などあらゆる要因で建築費用が上がってきている中での設計事務所・工務店探しは難航しています。 途中、タイニーハウスやトレーラーハウスに食指を動かしてみるもいまいち決定打に欠け、結局は通常住宅に戻ってくる...
OMソーラーシステムによって屋根で温められた空気が天井裏からパイプを通って基礎内部に送られ、その温風が各部屋に送られながら基礎を全体的にじんわりと蓄熱させることで家全体をほんのり温めます。これによって床下が零度を下回ることがなく、水抜きが不要になる優れものの補助暖房です。
そう、この基礎の開口部こそが温風の通り道なんですね。もちろん夜になると屋根からの温かい空気は得られませんが、夜は夜で一時暖房の薪ストーブによって温められ空気が天井付近に上ると循環モードに設定されたOM装置によって吸い込まれてパイプを通って床下に強制的に送風されます。つまりリビングで温めた空気が床下を通って建物の反対側にあるトイレや脱衣所にも届けられるわけですね。完成が楽しみです。
脱衣所勝手口の土間部分。手前はエコキュート室外機置場 |
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